2025.02.21 07:39慢性腎不全国試まであとわずか。国試本番であと+1点できるかもしれないチップスをお届けします!第14弾は慢性腎不全です。慢性腎不全から透析となる原因疾患は、第1位 糖尿病性腎症第2位 腎硬化症第3位 慢性糸球体腎炎です。腎硬化症は、高血圧や脂質異常症が原因となって腎臓の血管に動脈硬化が起こるものです。糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎が原因となって透析導入となる患者が減少傾向にある一方で、腎硬化症が原因となって透析となる患者は年々増加傾向にあります。透析患者の死亡原因は、第1位 感染症第2位 心不全第3位 悪性腫瘍となっています。透析患者では、水分、塩分、カリウム、リンの摂取量を控える必要があり、タンパク、エネルギー量についても適正な量となるように注意しなければなりませ...
2025.02.19 02:18緩和ケア国試まであとわずか。国試本番であと+1点できるかもしれないチップスをお届けします!第13弾は緩和ケアです。緩和ケアとは、身体的な痛みのみならず、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛など全人的苦痛(トータルペイン)に対するケアです。従来、積極的な治療をやめた後の終末期のケアと考えられてきましたが、現在では患者のQOL向上のため診断早期から病変の治療とともに行うようになっています。がん患者にみられる痛みは、① がんによる痛み(がん疼痛)② がん治療による痛み③ ①②に該当しないがんとは関係ない痛み、がんにより2次的に生じた痛みこれら3つに分類されます。また、がん疼痛は発生機序により次のように分類されます。① 侵害受容性疼痛 ・体性痛:組織(皮膚、骨、筋肉...
2025.02.17 11:09肝癌国試までわずか。国試本番であと+1点できるかもしれないチップスをお届けします!第12弾は肝癌です。では、ここで問題です。肝癌の原因となる肝炎ウイルスでもっとも多いのは何型肝炎ウイルスでしょう?答えは、C型肝炎ウイルスです。肝炎ウイルスのうち、A型は急性肝炎から通常慢性化することはありません。B型肝炎ウイルスでは全体では約5~10%の急性肝炎患者が慢性肝炎を発症します。発症年齢が低いほど慢性肝炎の発症率は高いです。C型肝炎ウイルスでは、急性肝炎の75%が慢性化します。C型慢性肝炎は治療しないでいると、約20~30%で肝硬変を引き起こします。肝硬変があると、肝臓がんのリスクが高くなり、長期の経過で肝癌を発症することになります。肝炎ウイルスについては、感染経...
2025.02.17 07:50糖尿病国試まであとわずか。国試本番であと+1点できるかもしれないチップスをお届けします!第11弾は糖尿病です。内部障害では、循環器疾患、呼吸器疾患に次いで出題頻度が多いです。まずはじめにインスリンは生体で唯一の血糖を下げるホルモンです。ここは絶対に忘れないで下さい。いいですか、他に血糖を下げるホルモンはありません。インスリンのみが生体で唯一の血糖を下げるホルモンです。大事なことなので2回言いました。そのインスリンの分泌障害もしくはインスリン抵抗性亢進により作用不足となり慢性的な高血糖になるのが糖尿病です。200mg/dL以上の高血糖により、腎臓での再吸収の限界を超えてしまうことで、本来近位尿細管で100%再吸収されるはずのグルコースが尿として排出されるため糖...
2025.02.17 05:24来年度の新たな取り組みみなさんこんにちは。国試塾ネクストステージでは、来年度の開塾式にむけて、講義スケジュール(案)を作ってみました。今回は新スケジュールの魅力について説明いたします。
2025.02.16 06:13理学療法士国家試験までの残り1週間でできること国家試験までの残り1週間は、計画的かつ集中して過ごすことが重要です。以下のアドバイスを参考にして、最後の追い込みをかけましょう。過去問の徹底復習過去問や模試の問題を一通りやり直し、弱点を発見することが大切です。特に、時間を計って本番さながらの環境で取り組むことが効果的です。マークシートの形式で実施し、持ち時間を意識して解答する練習をしましょう。時間管理の工夫試験では時間配分が重要です。一問あたりの持ち時間を意識し、10秒ずつ削る工夫をすることで、全体の時間的な余裕を生むことができます。例えば、一問10秒削ることで、合計16分40秒の余裕を作り出せます。十分な睡眠を確保集中力や正確な判断力は、十分な睡眠の上に成り立ちます。疲労を翌日に持ち越さないためにも...
2025.02.15 01:14がんの薬物療法国試まであとわずか。国試本番であと+1点できるかもしれないチップスをお届けします!第10弾はがんの薬物療法です。がんに関する問題は増加傾向にありますので、しっかり押さえておきましょう。がんの薬物療法の目的は、薬物療法単独で根治を目指すもの、術前術後に手術侵襲の低減や再発予防のために行うものがあります。主な薬物療法としては、1.化学療法約2.分子標的薬3.免疫チェックポイント阻害薬4.ホルモン療法薬があります。化学療法薬は、細胞のDNA合成や分裂過程を阻害し、がん細胞を細胞死に導くものです。副作用としては、骨髄抑制による白血球、赤血球、血小板の減少や脱毛、口内炎、下痢、悪心・嘔吐などがあります。分子標的薬は、標的となる分子を発現している細胞にだけ作用し、...
2025.02.13 02:00中止基準国試本番まであとわずか。国家試験であと+1点できるかもしれないチップスを投稿します。第9弾はリハビリの中止基準についてです。リハビリの中止基準には次の3つの段階があります。1.積極的なリハビリを中止しない場合2.途中でリハビリを中止する場合3.いったんリハビリを中止し、回復を待って再開する場合それぞれについて、脈拍、収縮期血圧、拡張期血圧などの基準がありますので、それらを混同しないように注意してください。1.積極的なリハビリ実施しない場合・安静時脈拍40/分以下または120/分以上・安静時収縮期血圧70mmHg以下または200mmHg以上・安静時拡張期血圧120mmHg以上・労作性狭心症の方・心房細動のある方で著しい徐脈または頻脈のある場合・心筋梗塞発...
2025.02.13 01:22リウマチ治療薬国試本番まであとわずか。国家試験であと+1点できるかもしれないチップスを投稿します。第8弾はリウマチ治療薬についてです。リウマチの薬物療法では主に次の4種類について抑えましょう。1.疾患装飾性リウマチ薬(DMARDs)2.生物学的製剤3.NSAIDs4.ステロイドメトトレキサートはDMARDsの一種でリウマチ治療薬の第一選択薬です。その作用はサイトカイン産生抑制やリンパ球や滑膜細胞の増殖抑制により、免疫機能を抑制したり、骨・軟骨破壊の進行を抑制したりすることです。注意すべき副作用としては、骨髄抑制や間質性肺炎、感染症などがあります。生物学的製剤は、炎症性サイトカインやその受容体に結合し、その作用をを阻害する作用があります。NSAIDsとは、抗炎症薬のう...
2025.02.10 08:29脊髄損傷の排尿障害国試本番まであとわずか。国家試験であと+1点できるかもしれないチップスを投稿します。第7弾は脊髄損傷の排尿障害についてです。脊髄損傷の排尿障害は、大きく分けて損傷部位が排尿中枢より上位の損傷による核上型神経因性膀胱、排尿中枢自体・馬尾神経の損傷による核・核下型神経因性膀胱の2つのパターンがあります。核上型神経因性膀胱では、仙髄の排尿中枢は残存しています。上位中枢により抑制がないため排尿反射は亢進し、わずかの尿が溜まっただけで排尿筋は強く収縮します。このとき、外尿道括約筋は随意的に収縮できないため尿失禁をきたします。このように、少量の尿が膀胱に溜まっただけで、反射運動のように自動的に排尿が誘発される病態を自動性膀胱といいます。核・核下型神経因性膀胱では、...
2025.02.08 08:03標準予防策国試本番まであとわずか。国家試験であと+1点できるかもしれないチップスを投稿します。第6弾は標準予防策についてです。感染症に関する問題は毎年出題されますが、出題の傾向としては次の3点は必ず押さえておきましょう。1.感染症の原因となる病原体の種類2.感染症の主な感染経路3.標準予防策まず、感染症の原因となる病原体の種類は、ウィルス、細菌、真菌があります。ウィルスには、ノロウイルス、ロタウィルス、インフルエンザウィルス、アデノウイルス、コロナウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、肝炎ウイルス、ヘルペスウイルス、HIVなどがあります。細菌には、ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌、コレラ菌、結核菌、ボツリヌス菌、破傷風菌、レンサ球菌、カンピロバクターなどがありま...
2025.02.06 01:31脊髄損傷国試本番まであとわずか。国家試験であと+1点できるかもしれないチップスを投稿します。第5弾は脊髄損傷の損傷高位別の獲得ADLについてです。まず、脊髄損傷の受傷原因、年齢について、近年高齢者の割合が増加しています。高齢者の脊髄損傷の特徴は、1.受傷原因は転倒や椅子などの低い高さからの転落が多い。2.頸髄損傷の頻度が高い。3.骨傷が少なく、不全損傷の割合が多い。不全損傷は中心性不全損傷で、下肢よりも上肢の麻痺が強くなります。損傷高位別の獲得ADLを理解するには、各髄節のキーマッスルを押さえておきましょう。C5:上腕二頭筋C6:長短撓側手根伸筋C7:上腕三頭筋これらだけでも、C5では肩の屈曲と肘の屈曲が、C6では手の背屈が、C7で肘の伸展が可能になることが分...