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第13弾は緩和ケアです。
緩和ケアとは、身体的な痛みのみならず、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛など全人的苦痛(トータルペイン)に対するケアです。従来、積極的な治療をやめた後の終末期のケアと考えられてきましたが、現在では患者のQOL向上のため診断早期から病変の治療とともに行うようになっています。
がん患者にみられる痛みは、
① がんによる痛み(がん疼痛)
② がん治療による痛み
③ ①②に該当しないがんとは関係ない痛み、がんにより2次的に生じた痛み
これら3つに分類されます。
また、がん疼痛は発生機序により次のように分類されます。
① 侵害受容性疼痛
・体性痛:組織(皮膚、骨、筋肉、関節など)の損傷による痛み
・内臓痛:臓器の炎症や圧迫、閉塞などによる痛み
② 神経障害性疼痛:神経の圧迫や断裂による痛み
がん疼痛の治療目標は
第一目標:痛みに妨げられない夜間の睡眠の確保
第二目標:安静時の痛みの消失
第三目標:体動時の痛みの消失
第四目標:日常生活が送れる(痛みのない状態が維持され、普段の生活に近づく)
がん疼痛治療の目標設定は、患者と医療者間で現実的かつ段階的な設定を行い、患者の希望を聴き目標を明確にする必要があります。
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