国試までわずか。
国試本番であと+1点できるかもしれないチップスをお届けします!第12弾は肝癌です。
では、ここで問題です。
肝癌の原因となる肝炎ウイルスでもっとも多いのは何型肝炎ウイルスでしょう?
答えは、C型肝炎ウイルスです。
肝炎ウイルスのうち、A型は急性肝炎から通常慢性化することはありません。
B型肝炎ウイルスでは全体では約5~10%の急性肝炎患者が慢性肝炎を発症します。発症年齢が低いほど慢性肝炎の発症率は高いです。
C型肝炎ウイルスでは、急性肝炎の75%が慢性化します。C型慢性肝炎は治療しないでいると、約20~30%で肝硬変を引き起こします。肝硬変があると、肝臓がんのリスクが高くなり、長期の経過で肝癌を発症することになります。
肝炎ウイルスについては、感染経路も重要です。
A型肝炎ウイルスの感染経路は、カキなどを介する経口感染です。
B型肝炎ウイルスは血液や体液などを介する接触感染です。母子感染や注射の共用、性交などが原因となります。B型肝炎ウイルスは非常に感染力が強く、同様の感染経路であるHIVと比べて50~100倍の感染力があると言われます。また、人の身体の外でも7日間は生存することができます。
C型肝炎は輸血や注射針を介する経血感染が感染経路となります。
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