第60回PT午前問題 10 解説65歳の女性。右利き。突然の意識障害で急性期病院に搬送され、脳出血と診断された。左上下肢の運動麻痺、感覚麻痺は中等度。端坐位では体幹が麻痺側に傾くが、理学療法士の修正に抵抗することなく正中位に戻ることが可能である。常に非麻痺側を向いているが、麻痺側からの刺激にも反応する。食事や歯磨きは非麻痺側上肢で行うが、麻痺側の食べ残しや、磨き残しが多い。この患者に用いる検査で最も優先順位が高いのはどれか。WABWCST線分抹消試験道具を使用したパントマイムSCP(Scale for Contraversive Pushing)2025.04.01 22:30
第60回PT午前問題 7 解説22歳の男性。大学の野球部に所属している。右上肢の投球動作時の違和感を訴えて受診し、理学療法が開始された。図に示す手法で伸長される筋はどれか。2025.03.31 22:40
第60回PT午前問題6 解説6歳の男児。1年前から歩行時の転倒が頻回にみられるようになったため病院を受診し、遺伝子検査でDuchenne型筋ジストロフィーと診断された。四肢体幹筋は萎縮しており、MMTで両側下肢の近位筋が2、遠位筋が3である。屋内は四つ這いで移動し、小学校の普通学級に車椅子で通学している。機能障害度(厚生省筋萎縮症研究班)のステージで正しいのはどれか。ステージ4ステージ5ステージ6ステージ7ステージ82025.03.30 22:35
第60回作業療法士午前問題 14 解説34歳の女性。中学校教諭。既婚で4歳と6歳の子供がいる。半年前に学年主任になった頃から不眠が続き、欠勤が多くなった。3カ月前から食欲不振、焦燥感および不安感が出現し、「死にたい」と訴えたため精神科を受診した。診察の結果、休職して入院治療を受けることになった。入院後、食欲は改善し、焦燥感と不安の訴えは少なくなったが、意欲低下の状態が続き、対人交流が苦痛であると訴えた。入院3週目に意欲の向上を目的に作業療法が開始された。作業療法開始時に予想される症状はどれか。感情鈍磨強迫観念思考制止滅裂思考両価性2025.03.21 22:45
第60回作業療法士午前問題 8 解説72歳の男性。脳血管障害による左片麻痺。Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅴ。回復期リハビリテーション病棟へ転棟した。病室ではベッドから起き上がり、端坐位は可能である。車椅子からベッドへの移乗動作は自力でできるが、ベッドから車いすへの移乗動作は触れる程度の最小介助が必要である。この患者の病棟でのベッドから車椅子への移乗動作自立に向けた指導で適切なのはどれか。浅く腰掛けさせる。麻痺側下肢を軸に回転する。車椅子はベッドに平行に設置する足部を膝より前方に出して立ち上がる。ベッドの高さをより低くしておく。2025.03.20 22:15
第60回作業療法士午前問題 7 解説72歳の男性。脳血管障害による左片麻痺。Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅴ。回復期リハビリテーション病棟へ転棟した。病室ではベッドから起き上がり、端坐位は可能である。車椅子からベッドへの移乗動作は自力でできるが、ベッドから車いすへの移乗動作は触れる程度の最小介助が必要である。この患者の移乗動作のFIMの採点で正しいのはどれか。7点6点5点4点3点2025.03.19 22:45
第60回作業療法士午前問題 16 解説30歳の男性。会社員。中学生の頃より人前で話すときに緊張が強くなり、人と会うのを避けるようになった。大学卒業後に就職し、顧客との交渉が多い部署に配属となった。プレゼンテーションの際には動悸、発汗および腹痛が出現し、うまく行えなかった。仕事の業績も落ち込んだため精神科を受診した。最も考えられるのはどれか。持続性抑うつ症(気分変調症)社交不安症(社交不安障害)身体症状症全般不安症(全般性不安障害)パニック症(パニック障害)2025.03.18 22:30
第60回作業療法士午前問題 10 解説49歳の男性。右利き。右中大脳動脈の脳梗塞。回復期リハビリテーション病棟で作業療法が開始された。左上下肢に中等度の運動麻痺がある。BITは通常49/146、行動47/81。車いすでは常に図のような姿勢がみられた。この患者への作業療法で最も適切なのはどれか。2025.03.17 22:25
第60回作業療法士午前問題 2 解説56歳の男性。数年前から頚椎椎間板ヘルニアを指摘されていた。昨日、自宅で転倒して突然に麻痺を呈した。頸髄損傷と診断され、主な損傷部位以下の機能はASIA機能障害尺度(ASIA Impairment Scale<AIS>)でBである。頸椎MRIを下に示す。正しいのはどれか。2025.03.16 13:35
夜間部開設の可能性についてこんにちは。現在、国試塾ネクストステージでは、鋭意令和7年度塾生を募集中ですが、「夜間部の募集はしていないんですか?」という問い合わせが数件寄せられております。当初、我々講師陣は昼間部のみで募集する予定でしたが、夜間部の募集が一定数を超えた場合は、夜間部の開設を検討することとなりました。理由として、塾生によっては経済的にアルバイトなどによる収入が不可欠であることを考慮してもよいと考えたからです。ただし9月からは本格的に専門科目を開始する予定ですので、それまでに勉強に専念することを決断していただく必要があります。ともあれ、入塾説明会の参加応募フォームに夜間部希望の可否を入力する項目を追加しましたので、その旨を入力したうえで送信をお願いします。2025.03.15 08:18
第60回OT午前問題 11 解説高次脳機能障害の評価バッテリーの問題はほぼ毎年出題されるため、国試対策で攻略できていた方も多かったのではないでしょうか。文中で注目すべきは、指示された仕事は意欲的に集中して行うことができるが、自発的に段取りを考えてはできないという点。これは遂行機能障害が考えられます。遂行機能障害にはほかに衝動性、行動開始障害、自己客観性の欠如、マルチタスク不能、優先順位の判断力低下などの症状があり、責任病巣は前頭前野にあるといわれています。以上を踏まえて各検査について説明します。BADSは遂行機能障害の行動評価法です。カードや道具を用いた検査と1枚の質問紙で構成され、日常生活上の遂行機能に関する問題点を抽出するため検査バッテリ―です。BITはイギリスで開発された半側空間無視検査であり、通常検査は線分抹消試験や模写試験、行動検査は写真課題や地図課題などで構成されます。CASは自発性の評価であり、面接・質問紙法・日常生活行動による意欲評価スケール、自由時間の日常行動観察、臨床的総合評価で構成され、意欲の低下などの評価を行います。CATは注意機能検査であり、数唱や視覚性スパン、末梢課題、記憶更新検査などで構成されています。RBMTは記憶機能検査で、言語課題、視覚空間課題、近時記憶、即時記憶など、日常記憶を簡便に評価することができます。以上を踏まえると、もっとも優先されるべきなのは1だとわかりますね。2025.03.07 22:45
第60回OT午前問題 13 解説63歳の男性。アルコール依存症。就職直後より毎晩大量に飲酒していた。40歳代で入院し診断を受けた。以後は定職に就かず、連続飲酒による入退院を繰り返している。最近、気分の変動や失見当識が出現し、羽ばたき振戦も認められるようになった。最も考えられるのはどれか。肝性脳症進行麻痺正常圧水頭症尿毒症性脳症Cushing症候群2025.03.06 22:50