がんの薬物療法

国試まであとわずか。

国試本番であと+1点できるかもしれないチップスをお届けします!第10弾はがんの薬物療法です。がんに関する問題は増加傾向にありますので、しっかり押さえておきましょう。


がんの薬物療法の目的は、薬物療法単独で根治を目指すもの、術前術後に手術侵襲の低減や再発予防のために行うものがあります。

主な薬物療法としては、

1.化学療法約

2.分子標的薬

3.免疫チェックポイント阻害薬

4.ホルモン療法薬

があります。

化学療法薬は、細胞のDNA合成や分裂過程を阻害し、がん細胞を細胞死に導くものです。副作用としては、骨髄抑制による白血球、赤血球、血小板の減少や脱毛、口内炎、下痢、悪心・嘔吐などがあります。

分子標的薬は、標的となる分子を発現している細胞にだけ作用し、細胞増殖を開始するために必要なシグナル伝達を阻害し細胞増殖を起こさせないようにします。正常細胞が、がん細胞と同じ標的分子を発現していると正常細胞も分子標的薬の作用を受けるため、標的となる分子によって多彩な副作用が出現します。

ヒトでは、1日で数千個ものがん細胞が発生していますが、通常それらは免疫機構によって排除されています。しかし、免疫抑制機能を利用して免疫応答を回避してがん細胞が増殖し、臨床的ながんとして発症してしまいます。免疫チェックポイント阻害薬は、免疫抑制機能を阻害し、がん細胞に対する免疫応答を高めます。副作用として、腸炎、下痢などの自己免疫性の炎症があります。それらには副腎皮質ステロイドが有効です。

ホルモン療法薬は、アンドロゲンによって増殖する前立腺がん、エストロゲンによって増殖する乳がんなど、ホルモン依存性腫瘍へのホルモン作用を抑制します。


支持療法は抗がん薬の副作用に対する治療で、白血球減少による易感染性や血小板減少、赤血球減少による貧血、悪心・嘔吐、下痢、皮膚障害などが対象となります。

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