国試本番まであとわずか。
国家試験であと+1点できるかもしれないチップスを投稿します。第9弾はリハビリの中止基準についてです。
リハビリの中止基準には次の3つの段階があります。
1.積極的なリハビリを中止しない場合
2.途中でリハビリを中止する場合
3.いったんリハビリを中止し、回復を待って再開する場合
それぞれについて、脈拍、収縮期血圧、拡張期血圧などの基準がありますので、それらを混同しないように注意してください。
1.積極的なリハビリ実施しない場合
・安静時脈拍40/分以下または120/分以上
・安静時収縮期血圧70mmHg以下または200mmHg以上
・安静時拡張期血圧120mmHg以上
・労作性狭心症の方
・心房細動のある方で著しい徐脈または頻脈のある場合
・心筋梗塞発症直後で循環動態が不良な場合
・著しい不整脈がある場合
・リハビリ実施前にすでに動悸・息切れ・胸痛がある場合
・座位でめまい、冷や汗、嘔気がある場合
・安静時体温が38℃以上
・安静時酸素飽和度(SpO₂)90%以下
2.途中でリハビリを中止する場合
・中等度出現した呼吸困難、めまい、嘔気、狭心痛、頭痛、強い疲労感などが出現した場合
・脈拍が140/分を超えた場合
・運動時収縮期血圧が40mmHg、または拡張期血圧が20mmHg以上上昇した場合
・頻呼吸(30回/分以上)、息切れが出現した場合
・運動により不整脈が出現した場合
・徐脈が出現した場合
・意識状態の悪化
3.いったんリハビリを中止し、回復を待って再開する場合
・脈拍数が運動前の30%を超えた場合、ただし2分間の安静で10%以下に戻らない場合は以後のリハビリを中止するか、極めて軽労作のものに切り替える
・脈拍が120/分を超えた場合
・1分間10回以上の期外収縮が出現した場合
・軽い動機、息切れが出現した場合
その他に注意が必要な場合
・血尿の出現
・喀痰量が増加している場合
・体重増加している場合
・倦怠感がある場合
・食欲不振時、空腹時
・下肢の浮腫が増加している場合
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