国試本番まであとわずか。
国家試験であと+1点できるかもしれないチップスを投稿します。第5弾は脊髄損傷の損傷高位別の獲得ADLについてです。
まず、脊髄損傷の受傷原因、年齢について、近年高齢者の割合が増加しています。高齢者の脊髄損傷の特徴は、
1.受傷原因は転倒や椅子などの低い高さからの転落が多い。
2.頸髄損傷の頻度が高い。
3.骨傷が少なく、不全損傷の割合が多い。
不全損傷は中心性不全損傷で、下肢よりも上肢の麻痺が強くなります。
損傷高位別の獲得ADLを理解するには、各髄節のキーマッスルを押さえておきましょう。
C5:上腕二頭筋
C6:長短撓側手根伸筋
C7:上腕三頭筋
これらだけでも、C5では肩の屈曲と肘の屈曲が、C6では手の背屈が、C7で肘の伸展が可能になることが分かります。そこから、どのような動作が獲得できるかを予想することができますね。C7では肘の伸展ができることでプッシュアップ動作を獲得し、横乗りでの移乗動作が可能となります。これによって、屋内でのADLはほぼ自立することが可能となります。
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