国試本番まであとわずか。
国家試験であと+1点できるかもしれないチップスを投稿します。第1弾はギランバレー症候群。昨年の国試でも何問か出題されました。
まず、押されるべきポイントは、発症1~3週間前の上気道感染や下痢など先行する感染症があるという点。
上行する左右対称性の弛緩性の麻痺で、主体は運動麻痺、感覚障害は軽度である。通常下肢の遠位筋が始まり、麻痺が進行すると呼吸筋、顔面筋、嚥下筋に障害が及びます。
検査所見では、血液検査で抗ガングリオシド抗体の上昇が、髄液検査で細胞数の上昇を伴わない蛋白の上昇が、末梢神経の伝導検査で伝導速度の低下・伝導ブロック、F波の伝導遅延などが起こります。
通常予後は良好ですが、約30%に筋力低下や麻痺が残ることがあります。死に至るの全症例の2%未満です。
リハビリテーションは、筋力低下時には関節拘縮の予防を行い、運動麻痺の進行が停止したら過用に注意しながら低負荷反復で筋力増強を行います。呼吸麻痺に対しては、体位排痰法を指導します。
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