壁は越えるためにある。

今、あなたの目の前に大きな大きな壁があります。

壁は垂直に切り立ち、まさに峻険そのもの。
目を凝らして頂上を見極めようとしますが、高くてよく見えないという状況。

周りの人に壁について訊くと、異口同音に「この壁をクリアするのは年々難しくなっている」という返答。


──さて、ここであなたならどうしますか?


その場に立ちつくし、だらしなく口を開けたまま、呆然と壁を見上げ続けますか?

ひとつはっきりと言えるのは、いつまで壁の前で立ちつくしていても、絶対にその壁は越えられないということです。

WBC2023決勝戦前に、大谷翔平選手はチームメイト達に言いました。

「(相手チームの選手を)憧れるのをやめよう、憧れてしまったら超えられないんで。僕らは勝つために来たんだ」

──ご存じのとおり、この彼の言葉は、世界中のメディアから絶賛されています。

それを踏まえてあなたにお訊きします。

あなたは、何のために数年の学業を積み重ねて壁の前まで来たのですか?

壁の向こう側の景色を見るのに裏技や近道などありません。

越えるしかないんです。

越えるために必要なのは、ボンヤリと眺めることではなく、最短で頂上まで登り切るルートを選定し、必要な道具を揃え、体力と筋力を鍛えること。

つまり目標の設定とプランの策定、そして行動あるのみです。

国家試験というものを、山場としてではなく、単なる通過儀礼として考えるようにしてください。

壁を越えられない人が、壁の前に立つことなどできるわけがないのですから──。

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