健常成人の血圧に関して正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 背臥位では立位に比べて脈圧が小さい。
2. 足関節上腕血圧比の基準値は1.5~2.0である。
3. 上腕部では足部と比べて収縮期血圧が低くなる。
4. 座位での測定はマンシェットを心臓の高さに合わせる。
5. Korotkoff音が聞こえなくなった時点での圧を収縮期血圧とする。
解答: 3 4
1.背臥位では立位に比べて脈圧が小さい。×
• 収縮期血圧は立位<座位<臥位で高くなる。
• 拡張期血圧は立位でやや高く、座位>臥位の順で低くなる。
• 脈圧は収縮期血圧と拡張期血圧の差である。
• したがって、立位<座位<臥位の順で大きくなる。
2.足関節上腕血圧比の基準値は1.5~2.0である。×
• 足関節上腕血圧比(ABI)とは、足関節収取期血圧/上腕収縮期血圧(左右の高い方)のことである。
• 健常者では、下肢の血圧は上腕の血圧と同じかもしくは少し高くなっているため、1.00~1.29の範囲内である。
3.上腕部では足部と比べて収縮期血圧が低くなる。〇
• 健常者では、下肢の血圧は上腕の血圧と同じかもしくは少し高くなっている。
4.座位での測定はマンシェットを心臓の高さに合わせる。〇
• マンシェットを心臓と同じ高さになるように巻く。
• マンシェットが心臓より低いと測定値が高く、高いと測定値が低くなる。
5.Korotkoff音が聞こえなくなった時点での圧を収縮期血圧とする。×
• 最初にKorotkoff音が聞こえた時点での圧を収縮期血圧とする。
• さらに減圧し、Korotkoff音が聞こえなくなった時点での圧を拡張期血圧とする。
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