午前第15問

 75歳の女性。Parkinson病。Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅣ。歩行時に小刻み歩行、突進現象、すくみ足が出現する。
 歩行練習として適切なのはどれか。
1. 速く歩く。
2. 広いところで歩く。
3. 床に引いた一本線上を歩く。
4. 目標地点の手前を注視して歩く。
5. お盆に載せたコップを運びながら歩く。


解答: 4

解説
1.速く歩く。

 速く歩くことは、加速歩行から突進現象を誘発する危険がある。

3.床に引いた一本線上を歩く。
5.お盆に載せたコップを運びながら歩く。

 精神的緊張や焦りはすくみ足を助長する。


4.目標地点の手前を注視して歩く。
 
 歩行開始時、方向転換時、対象物に近づいたとき、狭い場所に入ったときなどにすくみ足がみられる。
 視線は近づきたい対象物より遠くにそらし、最短距離ではなく側方から弧を描くように近づくようにする。

2.広い場所を歩く。
 
 すくみ足は狭い場所で出現する。よって広い場所を歩くことは歩行練習として適している。

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