明日何が起こるかわからないのに、来年のことをあれこれ言ってもはじまらないという意味のことわざに、来年のことを言えば鬼が笑う、というものがありますが、これが来年の国家試験の話となると笑うどころではありませんよね。
厚生労働省の発表では、来年の令和6年版理学療法士作業療法士国家試験出題基準が取りまとめられたとあります。
これは一体どういうことなのでしょうか──。
要するに日々進歩する医療の現場をとりまく現状に対応するため、国家試験の出題内容を変えようというもの。
前回の出題基準の改定は、平成28年実施の国家試験で適応されましたが、その年の合格率は理学療法士が74.1%、作業療法士が87.6%でした。
これを高いとみるか低いとみるかは、みなさんの印象に委ねますが、令和6年のPTOTの国家試験から、8年ぶりに出題基準を改定されることは既定の事実なのです。
今回の出題基準で、前回からの追加点を以下に挙げてみます。
スペースの関係ですべてを列挙することができませんでしたが、これだけでもかなりの内容が追加されたことはお判りでしょう。
当塾の塾長によると、管理学、薬理学、栄養学は、勉強量的にかなりのものであるが、PET、SPECT、超音波エコーなどの画像診断は、実地問題に絡んでくることが容易に予測されるため、怠りなく対応すべきとのことです。
忘れてはならないのが、来年の受験生は改定前の出題基準、つまり旧基準によるカリキュラムで教育を受けた方がほとんどであるということ。
新基準に対応しなければ、今年の合格率から難易度的に楽観視できないことから、厳しさを増すことは間違いないでしょう。
もちろん、そんなことにならないために、国試塾ネクストステージは5月からのカリキュラムでは新基準に対応しています。
来年の受験生にとっては嫌なニュースかもしれませんが、対応は不可能ではありませんし、合格後に働く際に活かす知識だと思って頑張りましょう。
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