第60回作業療法士国家試験 午後14問

 問題文からは統合失調症であることが読み取れます。そして、選択肢の中には一つだけ統合失調症ではなく双極性障害の症状が含まれています。そこから、ある程度回答を考えることができますが、もう1歩問題文の中のどの文言がどの症状に当てはまるのかまで答えられるようにしておきましょう。そうすることで類似問題に対応できるようになります。

 というわけで、解答は2です。


 行為心迫とは、何か行動をしなければいられなく症状で、双極性障害の躁症状の一つです。行為心迫は、

・何か行動をしなければいられなくなる。

・友人や見知らぬ他人と交流をとろうとする。

・不要なものに大金を使ってします。

・普段には見られない性的な乱れがある。

といって症状があります。

 統合失調症は、思考、感情、行動に影響を与える精神疾患で、その症状は陽性症状と陰性症状に分けられます。

陽性症状:陽性症状は通常ではみられないものが現れる症状です。

・幻覚

・妄想

・思考障害:思考が混乱し、考え方に一貫性がなくなる。会話に脈絡がなくなり、何をはなしているのか分からなくなる。

陰性症状:通常はみられるものが失われる症状です。

・感情の平板化

・意欲の低下

・思考の貧困

:自閉

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