画像診断に関する問題です。以前であれば問題文の中でヒントがたくさんあったのですが、徐々に難易度が上がってきましたね。
というわけで、解答は3です。
1.脳炎
脳炎の診断には頭部のMRI検査と腰椎穿刺が行われる。造影MRIでは、単純ヘルペスウイルス脳炎(HSV)の典型的な感染部位である眼窩前頭部及び側頭部に浮腫が認められる。
腰椎穿刺の髄液所見はリンパ球過多、糖正常、および軽度のタンパク質高値のほか、グラム染色と培養で病原体を認めないことが特徴となる。
2.脳腫瘍
脳腫瘍の診断にはMRIとくに造影MRIが有効。脳実質内のMRI所見では、T1強調像で低信号、T2強調像で高信号、周囲に著明な脳浮腫を伴っており、不均一かつリング状に造影されることが多い。
4.硬膜動静脈瘻
硬膜内で動脈と静脈が直接交通し、圧の高い動脈の血液が静脈に流れ込む。本来硬膜内を流れる硬膜動脈と硬膜内の静脈は直接つながりがないが、何らかの原因で後天的に繋がってしまう疾患。静脈圧が高くなり最終的に血管が破綻すると出血を生じる。脳血管造影により、拡張した血管や脳の浮腫を確認することができる。
5.アテローム性脳梗塞
CTでは急性期から慢性期に低吸収域が見られる。MRI拡散強調画像では超急性期に亢進剛域が見られる。MRA・頸動脈超音波検査で血管狭窄が見られる。
0コメント