心電図を見る上でのポイントがいくつかあります。
まず、洞調律かどうか。これはP波の次にQRS波が続いているか、QRS波にP波が先行しているかで判断します。
次に、心拍数はどうか。頻脈や徐脈でないか。心拍数は60(秒)/RR間隔(秒)で求めることができます。
そして、PQ間隔、QRS幅は正常かどうか。PQ間隔は正常では0.12~0.20秒以内です。QRS幅は正常では0.1秒未満です。
最後に、虚血性変化はないか。STの上昇や下降、T波の異常、異常Q波がないかをみます。
では、これらを踏まえて図の心電図をみてみましょう。P波はみられず洞調律ではないことが分かります。心拍数は200/分前後で頻脈です。そして、QRS幅は0.1秒以上と幅広くなっています。QRS波に重なってしまいT波はみられません。
これらのことから、解答は2、心室頻脈となります。
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